豚小屋

豚小屋 -Saustall-

一部で話題になってたゲームで、推理系なのにあんまりガチガチの推理をしないという謎の内容に
興味を持ったのでカードシャッフラーと一緒にドイツamazonにて購入したシロモノ。
いや、これは面白い。

推理ゲームといえばクルーが真っ先に思い浮かぶのですが、この豚小屋はクルーと違って
最初は容疑者も動機も何も確定してないというのが不思議なところ。
クルーは最初に容疑者、凶器、犯行現場が確定されていて、確定された以外のタイルの内容を
推理しつつ消去法で絞り込んでいく形ですが、豚小屋はゲームを進めながら証拠品やアリバイを
確定させて行って犯人を当てる形になっています。うん、訳がわからないとは思います。

このゲームあんまり国内では取り扱いがないのですが、完全日本語化プロジェクトというのを
個人で行われている方がいて、ありがたく和訳シールやマニュアルなどを頂きました。

「豚小屋」日本語化プロジェクト
http://47chiku.blog36.fc2.com/blog-entry-854.html

で、なんで豚小屋というタイトルかというと、そこが事件の現場なんですね。豚小屋で死体が
見つかった。犯人は誰なのか、動機はなんなのか、あるいはただの事故死なのか、というところを
捜査を進めて調べていくという内容になっています。

捜査の方法はいくつかあるのですが、どの捜査が行えるかは3枚の手札から選んでいきます。
1つ目はアリバイ。8人の容疑者の中からまだアリバイの決まっていない人物を選択して
ボード上の8カ所のいずれかに配置します。この際、確定済みのものでなければ選択する人物も
場所も任意のものが選べます。事情聴取を行った、って感じですかね。

2つ目は目撃情報。アリバイ用に容疑者を配置する場所は全部で8カ所あり、それぞれゴルフ場や
売春宿など様々。そして各場所には目撃者がいて、そこいいた人物が男性だったか女性だったかを
教えてくれます。先ほどのアリバイで設置した容疑者タイルとこの性別が一致していればアリバイが
成立して容疑が晴れるのですが、目撃証言と性別が不一致だった場合は怪しい人物となります。
またこの目撃情報の手札は各場所について男性か女性かの2枚ずつ用意されていて、既に証言が
確定している場合にはこのカードを使うことでアクション(後述)を実行することができます。

3つめは動機。妬み、痴情、復讐、貪欲の4種類の動機を、配置済みの容疑者に重ねておきます。
なんか貪欲ってちょっと変だぞ。まぁいいや。

そして最後の4つめがローデンバッハー。これは原作映画に出てくる署長の名前らしいです。
署長権限で科学捜査かなにかを実行するカードです。目撃情報のところで出て来たアクションも
このローデンバッハーとほぼ同じ以下の内容を実行できます。

・研究所
各プレイヤーはゲーム開始時に証拠品を1つ受け取るのですが、そのとき余った証拠品が
この研究所に積まれています。ここを選択するとその積み上げてある証拠品を1枚確認できます。
この証拠品は、最終的に犯人を確定するときにも使用するのでかなり重要です。確認した証拠品は
一番下に回されることになるので、確認するタイミングも重要です。

・捜査会議
各プレイヤーが持っている証拠品をどれか1つ確認できます。自分のところにある証拠品と、確認した
証拠品は絶対犯人にならない、ということになるのでこちらもかなり重要。

・資料調査
各プレイヤーはゲームの開始時に犯人や動機などをあらかじめ3つ指定しておくのですが、その内の
任意の1枚を残っているタイルと入れ替えることができます。捜査が進むと最初の方針と異なる
証言が出てくることがあるので、それを訂正することができるというものです。
人間、過ちを認めることは大切ですよね。

・礼拝堂(アクションのみ、ローデンバッハーでは使用不可)
ゲーム開始時や、他プレイヤーからの妨害時に受け取らされる失点タイルを捨てられます。

上記4つの行動は、プレイヤー全員での実行可能回数が限られていてさらに早い者勝ちになります。
タイミング良く、かつ素早く捜査を行わないと当てずっぽうで犯人を指摘するハメになります。
…まぁ捜査してても当てずっぽうになることはよくあるんですが。

そして全員が1回ずつ捜査を行うと1ラウンド終了となり、時間が経過します。時間が経過すると
容疑者や動機を指定するための手持ちのタイルを捨てる必要が出て来ます。捨てたタイルは
二度と使えないので、資料捜査で入れ替える可能性があるタイルは手元に残しておきたい。
でもあんまり手広く残すわけにもいかない、というところで悩みます。

さて、そうこうしてラウンドを進めていくと最終的にボード上に全容疑者のアリバイと動機、目撃証言が
そろい、各プレイヤーの推理も確定します。
そこで先ほどの研究室に残されている証拠品タイル、これを上からまず1枚めくります。その証拠品と
つながる容疑者を確認して、アリバイが成立していればその人は無実です。もう1枚証拠品をめくり
次の容疑者のアリバイを確認します。アリバイが成立していなければその人が犯人です。各自の
推理を公開して、犯人、動機、性別がどれだけ正しいかで勝敗が決まります。
また、証拠品が残されている容疑者全員のアリバイが成立していることがあります。その場合は
これは事故死とみなされて犯人は存在しなくなります。事故死、というタイルを指定していた人が
勝利します。

とまぁこんな感じです。犯人が確定していない状況から、証言や証拠をそろえて犯人を指摘していく
という流れがいかにも捜査を行っている感じで雰囲気が出ています。ただ、自分で容疑者の配置を
決めていくのが、どうにも捏造しているような気分になって若干もやもやします。捜査カードの引きで
ほとんど何もできないまま捜査が終了して、完全に勘だけで推理しないといけないこともあるのですが
それも含めてかなり面白いゲームです。

奥さんと2人でしか遊んでないけど、4人でやってみたいなー。

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